移動平均線・MAの種類と活用方法
移動平均線は世界中のトレーダーが使っているもので、一番利用されているインジケーターです。
トレンド方向の確認やトレンドの強弱を把握する事も出来るので取り入れていきましょう。
移動平均線とは
移動平均線は過去の指定した期間の平均値を線で表したものです。
ローソク足のどの部分の平均値にするかなど使うチャートによって様々な設定が出来ますが基本的に初期設定で大丈夫です。
この白いラインが移動平均線となります。
設定した日付分の直近のローソク足の終値を足して設定した日付で割った数字が線で結ばれていきます。
この辺の仕組みは覚える必要はないので「へー」くらいで大丈夫です。笑
移動平均線の種類
まず移動平均線はMoving Averageとなり頭文字を取ってMAと言います。
MAの種類は以下の3種類
①SMA(単純移動平均線)
②EMA(指数平滑移動平均線)
③WMA(加重移動平均線)
全て計算が違いますが先ほどもお伝えした通り仕組みは覚えなくて大丈夫です。
大体のトレーダーが使っているのはSMAとEMAです。
一番多く使われているのはEMAと言われていますが僕は両方使っています。
もちろん計算方法が違うので同じ数字で設定しても違う線になります。
SMAが効いている時もあればEMAが効いている時もあるので色々試してみて下さい。
移動平均線の設定
移動平均線を1本だけ引く人もいれば複数引く人もいます。
また移動平均線を利用したGMMA(複合型移動平均線)として使う人もいます。
どう設定するか、どう組み合わせるかで色々な使い方が出来ますがここでは基本的な短期、中期、長期の3本について説明します。
一般的に使われる事が多い数字は
短期 5,10,14、20,21,25
中期 50,75
長期 100,120、200
辺りだと思います。
僕の場合は
SMA
短期 5
中期 13
長期 21、100、200
EMA
長期 100、200
スマホで表示させる時はチャートによって引ける本数が決まっているのでSMAを5,13,21 EMAを100,200で設定しています。
※今後変わる事もあります
5,13,21という数字はフィボナッチ数列からとっていますが設定をどの数字にするかは人それぞれなので自分に合う数字を探してみて下さい。
例えばスキャ、デイ、スイングの何を主軸にしているかで見る期間も変わってきます。
自分のトレードスタイルに合わせて攻略していくイメージですね。
移動平均線でわかる事
移動平均線でわかるのは以下の3つです。
・方向
トレンドがどの方向に向かっているのかがわかります。
・角度
トレンドの強さがわかります。
・乖離
現在の価格が平均値からどのくらい離れているかがわかります。
①方向
これは短期5、中期13、長期21を表示したチャートです。
全ての移動平均線が右斜め上に向かって伸びているので上昇トレンドだという事がわかります。
②角度
緑の円より赤の円の方が角度が急な為、より強いトレンドだという事がわかります。
③乖離
現在の価格が移動平均線とどのくらい離れているかがわかります。
乖離した場合いずれは必ず移動平均線に価格が戻ってくるので価格が離れている場所からトレンド方向へのエントリーは危険だという一つの根拠になります。
移動平均線の使い方
移動平均線の主な使い方は以下の3つです。
・ゴールデンクロス、デッドクロス
・パーフェクトオーダー
・レジサポライン
①ゴールデンクロス、デッドクロス
短い期間の移動平均線が長い期間の移動平均線を下から上に抜ける事をゴールデンクロス、上から下に抜ける事をデッドクロスと言います。
トレンドが転換するかもしれないというサインの一つです。
②パーフェクトオーダー
移動平均線の短期、中期、長期が
上昇トレンドであれば上から順に、下降トレンドであれば下から順に
並んで動く事をパーフェクトオーダーと言います。
パーフェクトオーダーのみで取引出来る場面も多くあるのでマスターしておきましょう。
②レジサポライン
このように移動平均線がレジサポラインとして機能する事もよくあります。
まとめ
移動平均線で何をしたいかによって設定も変わるし使い方も変わります。
色々なものを試してみて自分に合う使い方を見つけてみて下さい。