その他

口座の種類とロードマップ

国内口座と海外口座

自分のトレードスタイルや資金から選べる口座の種類

これからトレードを行う方やまだトレードを始めたての方は国内の証券会社と海外の証券会社どちらを使った方が良いのかわからないと思います。

それぞれにメリットがあるので自分のトレードスタイルに合わせてロードマップを組み上手く活用して行く事をお勧めします。

国内口座と海外口座の大きな違い

国内を使うか海外を使うかで大きく変わるのは以下の5つです。

・税金

・レバレッジ

・スワップ

・ボーナスポイント

・取引ペアの種類

税金

国内FXは申告分離課税で海外FXは総合課税となります。

簡単に説明すると国内の場合利益に対して一律の税率ですが、海外の場合は利益の金額に対して税率が変動します。

国内FXの場合

所得税15% + 住民税5% + 復興特別所得税0.315% = 合計20.315%

海外FXの場合

総合課税なので他の所得と合算した合計額に対して課税されます。

累進課税での所得金額に応じた税率と控除額がこちら

1,000円から1,949,000円まで 税率5% 控除額0円

1,950,000円から3,299,000円まで 税率10% 控除額97,500円

3,300,000円から6,949,000円まで 税率20% 控除額427,500円

6,950,000円から8,999,000円まで 税率23% 控除額636,000円

9,000,000円から17,999,000円まで 税率33% 控除額1,536,000円

18,000,000円から39,999,000円まで 税率40% 控除額2,796,000円

40,000,000円以上 税率45% 控除額4,796,000円

この所得税にプラスして住民税が約10%、復興特別所得税が所得税×2.1%かかるので

大体15~55%の税金がかかります。

海外FXの場合の税金シミュレーション

給料がある方が海外FXで利益が出た場合の税金シミュレーションがこちら

月給30万円 年収360万円

FXでの年間利益 100万円

の場合

所得税:460万円(給与360万円+FX利益100万円)×20%−427,500円=492,500円

住民税:460万円×10%=460,000円

復興特別所得税:492,500円×2.1%=10,342円

税金の合計:所得税492,500円+住民税460,000円+復興特別所得税10,342円=962,842円

総所得460万円の20.93%になります。

FXの利益と国内、海外それぞれの税額

所得 国内FXの税金 海外FXの税金

100万円 20万3,150円 15万円1,050円

320万円 65万80円 54万7,172円

1,000万円 203万1,500円 280万533円

5,000万円 1,015万7,500円 2,307万5,784円

まとめ

FXでの利益が少ない人は海外口座の方が税金が低いですが、ある程度の給与所得があったりFXでの利益が一定以上ある方は国内口座の方が税率は低くなります。

しかし海外口座の場合は控除があるので他の所得がかなり多いとか、年間で数千万単位のFX利益がある場合など以外はそこまで税金の事は考えなくて良いと思います。

レバレッジ

国内は最大25倍ですが海外では数百倍や無制限にレバレッジがかけられる証券会社も存在します。

初心者の根拠ない無謀なハイレバはほぼ確実に負ける未来しか待っていないので推奨しませんが、ハイレバが武器になる時もあります。

少額の資金から一定のリスクを負って一気に資金を増やしたい時や、運用資金は潤沢にあるけどリスクを最小限に固定してレバレッジを上げて利益を大きく取りに行きたい時などです。

少額の資金から一定のリスクを負って一気に資金を増やしたい

投資資金10万円の場合

国内でドル円を取引する場合、2024年1月時点のレートでいうと最大25倍のレバレッジで取引しても16,000通貨しか持てません。

※10pips動くと1,600円の損益、100pips動くと16,000円の損益

しかし海外口座なら100,000通貨での取引も可能です。

※10pips動くと10,000円の損益、100pips動くと100,000円の損益

ある程度の資金があるならレバレッジを落として余裕ある取引も出来ますが、資金が無い場合には多少のリスクを負ってでも利益を取りに行く必要があります。

10万円の資金で100万通貨を動かす(10pipsで10万円の損益)などハイリスクハイリターンを狙った取引は無謀(大体こういう取引でみんなゼロカします…)ですが、ミドルリスクミドルリターンなど自分の資金とトレードスタイルに合わせて稼ぎ方を選べるのが海外口座の魅力です。

スワップ

国内口座では基本的にスワップが存在しますが、海外口座にはスワップフリーの口座もあります。

例えば今(2024年1月現在)ドル円でロングを持っている場合はプラススワップなので持ち続けていれば毎日スワップが貰えます。

しかしドル円でショートを持っている場合はマイナススワップなので持ち続けていると毎日スワップを支払う事になります。

マイナススワップのポジションをスイングで持ちたい場合などは海外のスワップフリー口座などを活用すると無駄な損失が無くなります。

ボーナスポイント

国内口座にも海外口座にも口座開設や入金、トレードで受け取れるボーナスポイントはあります。

国内では何かしらのキャッシュバック、海外ではトレードに使えるポイントで受け取れる事が多いですね。

国内口座のキャッシュバックはそのままお金として使えますが金額が少ないのとレバレッジが低いので結局ボーナスを貰っても大して取引に利用する事が出来ない事がほとんどです。

しかし海外口座の場合は出金が出来ないボーナスポイントですが、結構大きなポイントが貰えるのとハイレバ取引が出来るので無料のボーナスポイントのみを使ってお金を稼ぎ出す事も可能です。

また海外の証券会社は口座開設時だけでなく入金ボーナスやトレードボーナスなど受け取れる機会が定期的にあるのでそれだけリスクを抑えて利益を出すチャンスも増えます。

取引ペアの種類

国内の証券会社より海外の証券会社の方が通貨ペアの種類が豊富です。

最初の内はまず主要通貨ペアで勝てるようになる事が重要なのであまり気にする必要はありませんが、勝ちトレーダーになってきたら色々な取引を見てみるとまた別の資産形成が出来ると思います。

まとめ

税金を考えると潤沢な運用資金があって年間通して大きく稼げるなら国内FX

まだそこまで勝てていない、潤沢な資金が無い、マイナススワップのスイングトレードをするなどであれば海外FX

最初は海外FXから始めて潤沢な運用資金が準備出来るようになったら国内FXを利用するというのがお勧めです。

海外FXで資産を作り投資に回せるお金が1000万円~3000万円出来るくらいまでは海外口座で良いと思います。

例えば運用資金が3,000万円あったら現時点(2024年1月)でドル円だと450万通貨以上持つ事が出来ます。

ある程度の資産を作る事が出来ればハイレバに頼らなくても資産に見合った取引量で十分に稼いでいく事が出来るので、まずは焦らずに自分にあった口座と自分にあった取引で確実に資産を築いていきましょう。